それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米株は続伸しての引けとなりました。金融システム不安に対する警戒感が後退したことでリスク志向の動き意識され、ダウは朝方から買い優勢の流れとなりました。日中はポジション調整の動きなどが意識されてマイナス圏に沈む場面もありましたが、引けにかけて再度持ち直す動きが展開されました。結局ダウは141ドル高の32859ドルでの引けとなっています。また、米国債利回りは短期債利回りが上昇する一方、長期債利回りが低下する展開となっています。米国の金融政策に対する思惑から短期債に対する売りの流れが意識されました。また、四半期末ということで機関投資家の乗り換え需要なども意識されました。そうした中で為替相場はドルが上値を抑えられました。ドル/円もドル売りの流れが意識されて小幅に下落しています。ただ、リスク志向の動きが意識される中で円売り圧力が強まり、ドル/円も下げ幅を縮小しました。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均が買われやすい地合いとなるのではないでしょうか。米株の堅調地合いが継続していることや、前営業日の日経平均が上値を抑えられたことに対する修正の動きなどが意識されるのではないでしょうか。ただ、週末であり、月末であり、さらに年度末ということもあって様子見ムードが強まりやすい状況であり、積極的に方向感を出すといった展開にはならないのではないでしょうか。また、為替相場も翁動きにはなりにくいとみています。ドル/円に関しては133円台をつけるかどうかに注目が集まりそうです。可能性は十分にありそうですが、そこからさらに上値を拡大といった動きにはならないのではないかとみています。